【出場者インタビュー】「MCJがつないだ絆 ― 3人が語る、それぞれの思い」

・村岡れなさん

 第13回大会決勝進出者。出場当時、法政大学3年生。

・村越まなみさん

 第13回大会決勝進出者。出場当時、法政大学4年生。

・石山はるかさん

 第13回大会決勝進出者。出場当時、法政大学4年生。

出場したきっかけ

・村越さん

はじまりはゼミ

私たちの所属していたゼミはグローバルマネジメントを研究テーマとしており、教授がビジネスコンテストへの参加に積極的だったことから、そのアウトプットの機会としてMCJに参加しました。メンバーに関しても、3人ともそれまで全く接点がありませんでしたが、MCJを通して知り合い、仲良くなりました。



出場してよかったと感じること

・石山さん

MCJが生んだ一生の友情

MCJに参加して一番よかったと感じるのは、大学を卒業してからも付き合える信頼できる友人ができたことです。

もちろん、マーケティングのスキルを磨けたのもよかったことの一つですが、それ以上に人とのつながりが大きな財産になりました。

「やるからには優勝する」と目標を掲げていたのでゼミの時間以外にも夜遅くまで準備に取り組み、本気で何かに挑戦し、ぶつかり合ったからこそ、自然と仲が深まりました。

現在は社会人になったり、まだ学生の子もいたりと3人とも忙しく過ごしていますが、今でも月に1回は会うほどの関係を築けています。自分にとって一生大切にしたいと思える仲間に出会えたことは、まさに奇跡のような出来事だと思います。



チームで大変だったこと

・石山さん

納得を優先したからこその時間の重み

全員が納得するコンセプトが出来上がるまでたくさんの時間を要しました。みんなで意見を積極的に出し合った結果、なかなか“これだ!”っていうメインのアイデアが決まらなかったんです。サブ的なアイデアばかりが先に出てきて、肝心の軸が決まらないまま話が進んでしまい結局没ボツなることも...。だから一つの方向性を決めるのに本当に時間がかかりました。

でもそれは、みんなが受け身だったわけじゃなくて、むしろ積極的にいろんな意見を出し合っていたからこそなんです。結果的に、インパクトがあって現実的なコンセプトを全員が納得できる形にまとめるのに時間がかかった、っていう感覚です。



個人で大変だったこと

・村岡さん

時間との闘い:忙しさを乗り越えた挑戦

タイムスケジュールにとても苦労しました。当時は授業をフル単でとっていて、就活やバイトもあった中で決勝に進むことが決まったので、正直かなり焦っていました。

でも“忙しいから”を理由に中途半端にするのは嫌だったので、タスクに優先順位をつけて、無理やりでも時間を作ってミーティングに参加していました。

もちろんすごくしんどかったんですけど、みんなで勝ち取った優勝は本当に嬉しかったですし、努力がちゃんと報われたと感じられて、すごくいい経験になりました。


・村越さん

最年長・経験者としての責任

MCJの出場は私にとって2回目でした。前回は先輩に引っ張ってもらい、ただひたすらついていくだけで決勝に進めたという感覚だったのに対し、今回は最年長であり経験者でもあったので、自分が引っ張らなければならない立場でした。そこで、期限や進捗のイメージを明確にしたり、課題の洗い出し、アイデアを整理して抽象的な話を具体的なステップに落とし込んだりと、スムーズに議論が進むように意識しました。

ただ、メンバーの2人は受け身ではなく、積極的に意見を出してくれたり、分からないことをそのままにせず素直に共有してくれたりしたので、プレッシャーはほとんど感じませんでした。


・石山さん

弱みを逆手に、成長につなげる

私が個人的に一番大変だったのは、チームメンバーとの認識統一でした。

自分自身、理解できている部分をうまく言語化できなかったり、どこでつまずいているのかを伝えるのが難しかったんです。だからこそ、“今ここまでは決まってるよね?”とか“ここまでは理解できてる?” といった確認を、他のメンバーや教授のフォローアップを受けながら意識して進めていました。

その課題に向き合う中で、振り返りのメモを残したり、ドキュメントにまとめたりして、自分の理解を言葉にする工夫をするようになりました。まずは自分がどう理解していて、それをどう他の人に伝えるか、また他者の理解との乖離はないか。それら認識のすり合わせが私にとって大きなテーマであり、成長につながった部分だと思います。



MCJを通して身についた力、またそれが活きていると感じる瞬間

・村岡さん

堂々と話す力と柔軟性の獲得

堂々と自信を持って話す力、そしてトラブルに対する柔軟性は、MCJを通して大きく身についたと思います。

これまでも大学でプレゼンの機会は何度もありましたが、ほとんどはパソコンやスクリプトを見ながら話す形でした。

しかしMCJでは、まるでTED Talk のように観客に自分の言葉で訴えかけるスタイルが求められました。途中で言葉に詰まってしまうことがあっても、「別の言い方をすれば大丈夫」と考え、自信を持って自分の言葉で伝える練習を重ねました。その結果、考えるスピードが速くなり、トラブルが起きてもとっさに対応できる柔軟性が養われたと感じています。

大学の授業でも、先生に急に指名されたときに、自信がなかったとしても堂々と答えることで説得力を持たせられるようになりました。MCJを通して得られた大きな成長だと思います。


・村越さん

社会人になってからも実感する成長

MCJを通して、プレゼン能力やスライド作成のスキルは大きく伸びました。また、単に自分の力を発揮するだけでなく、メンバーの強みを引き出し合って成果を出すチームビルディングやチームワークの大切さを学べたのも大きな収穫です。

大学時代は、授業でのプレゼンのときに以前より緊張しなくなったり、スライドを短時間で作れるようになったりと、自分の成長を実感できました。社会人になってからも、人前で話す場面で「簡潔に話す力」や「堂々と伝える度胸」が自然と出せるようになっています。これらは間違いなくMCJでの経験のおかげだと思います。


・石山さん

役割を見極め説得力を磨く

MCJを通して学んだのは、それぞれの役割を見極めて活かす力です。

例えば、「この人はこういう役割が得意だから、自分はこう立ち回ろう」という視点を持てるようになったと思います。お互いの強みを理解して役割を分担することで、チームとして成果を出せることを実感しました。

また、説得力も身につきました。人と意見がぶつかったとき、感情ではなくロジックで話すことが重要です。MCJでは「なぜ?」「どうやって?」を突き詰め、自分の意見を多角的に捉えて論理を組み立てる練習を繰り返しました。その積み重ねが、人に伝える力=説得力を大きく伸ばしてくれたと感じています。

これらの学びは社会人になってからも活きています。研修の一環の新卒ワークショップで、チームでアイデアを出して発表する機会がありました。そのとき自分はチームメンバーの適正を考え、「アイデアを出す人」ではなく、あえて「全体をまとめる役」を担いました。限られた時間の中、役割分担を意識してチームを動かした結果、発表の完成度が高まり、社員の方々から一番評価をいただくことができました。MCJで培った「人のタイプを見極め、強みを生かして成果を出す力」は、今も自分の武器になっています。



メッセージ

・村岡さん

「なんとかなる精神」を次の挑戦者へ

私が過去の自分やこれから挑戦する人に一番伝えたいのは、「なんとかなる精神」です。

MCJを通して学んだのは、失敗を引きずるよりも、すぐに切り替えて前向きに考えることの大切さでした。最初はうまくいかなくて当たり前。だからこそそこからいかに早く抜け出して、「次はどうするか」を考えて動く姿勢が大事だと思います。

実際、私たちのチームも最初はボロボロで不安も大きかったのですが、ポジティブに意見を出し合い、励まし合うことでだんだん形になっていきました。その過程で、「なんとかなる」という気持ちが自己成長だけでなくチームとしても前に進める力になったと感じています。

振り返ってみても、この「なんとかなる精神」があったからこそ、優勝という大きな成果を出せたと感じています。だからこそ次に挑戦する人にも、ぜひこの気持ちを大切にしてほしいです。


・村越さん

まずは挑戦!学びは必ず財産になる

もし出場を迷っているなら、MCJに限らず“挑戦してみる”に越したことはないと思います。ビジネスコンテストと聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、難しそうに見えてもまずは飛び込んでみればいいんです。

優勝を目指すなら、ただプレゼンが上手ければいいわけではありません。しっかりした下調べがあり、そこからアイデアをつくり出し、それを一本の軸にまとめ、ロジカルに組み立てて初めて人に伝わります。派手なプレゼン力よりも、むしろその地道なプロセスが重要だと実感しました。普段の授業では経験できない学びがあるのもMCJの魅力だと思います。

“とりあえず挑戦してみたい”“ビジネスにちょっと興味がある”“将来コンサルやマーケティングの仕事をしてみたい”という人には、特におすすめです。さらにMCJは英語で行うので、自分の英語力を試す機会にもなります。日常会話の英語とは違うビジネスの英語を使えるようになるのは、将来グローバルな仕事に就きたいと考えている人にとっても大きな財産になるはずです。


・石山さん

こんな機会、挑戦しない手はない!

「本気で頑張る」という経験ができるのもMCJならではです。大学生活は楽しいけれど、「これを頑張った」と胸を張って言える経験って意外と少ないもの。留学のように大きな投資をしなくても、MCJに挑戦することで、説得力、言語力を鍛えつつ、人前で英語で話す経験を積むことができます。これは就活でも光りますし、人生において自信やモチベーションの源になると思います。

さらに、挑戦すること自体に大きな意味があります。

社長クラスの審査員を前にスーツで立ち、自分の言葉で堂々とプレゼンする。準備期間には「どうすればチームが納得できるか」と試行錯誤を重ねる。その過程で必ず得られるものがあります。優勝できなくても、予選で落ちてしまっても、挑戦した人にしか見えない景色があるんです。

参加費は無料で、入賞すれば賞金も出る!こんな機会、大学生のうちに挑戦しない手はないと思います!

【神戸市外大】全国大学生マーケティングコンテスト|Marketing Competition Japan

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